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富士山冒険学校

”ゼロから富士山登頂への挑戦、仲間とともに42kmの冒険へ!”

ホールアースのキャンプ経験者で実施している”富士冒”。

今年度は、海(ゼロ)から富士山登頂を目指しました。


1日目(8/3)

日本各地や海外などから参加者が集まりました。

ホールアースに着くと、まずは顔合わせ昼食会。

持参したお弁当を食べながら、富士冒の活動をともにする仲間を作っていきます。

まだ初めましてで緊張しているのか、少し静かめ。

「どこから来たの?」「よろしくね!」


お弁当を頂きつつ、自己紹介もしました。

「仲間と協力しながら、富士山に登りたい!」

「自由時間で流しそうめんをしたい」


オリエンテーションでは、7泊8日にわたるスケジュールを確認したり、


久々にホールアースに来る子もいたので、周囲の危険な生き物について紹介したり。


それらを終えると、富士山本宮浅間大社の見学へ。

スタッフが「富士山は世界○○遺産に登録されているけど、○○に入るのは?」といったクイズを出して、

富士山が世界文化遺産であることを聞いたり、


富士山の世界遺産は25か所の構成資産で登録されていて、今回訪れた「富士山本宮浅間大社」もその一つであることを聞いたりしました。


続いて境内にある富士山の湧き水がこんこんと湧き出ている「湧玉池」へ。

なんと毎秒3.6kLもの水が湧いているそうです。


「おいしい!」

その昔は、この池で禊をしてから富士山に登ったとか。


ホールアースに戻って、おやつを食べた後は作戦会議。

自由時間に何をするか、子どもたちで話し合います。

昨年度も富士冒に参加した子が進行役をかって出て、多数決で決めていました。

決まったのは「流しそうめん」と「花火」。


そして、明日から始まるゼロからの富士登山に向けての準備をしました。

登山初日となる翌日(8/4)は子どもたちのコミュニケーションを図るため、

3つのグループに分かれて、子どもたちだけで途中にあるチェックポイントを目指していくことに。


まずはグループ決め。

上級生と下級生がバランスよく分かれられるようにしながら、みんなで決めました。


そして決まったら、今回の富士冒オリジナルの旗にサイン。

この旗は、スタートする海からゴールの富士山頂まで、みんなでリレーしながら運ぼうというもの。

思いを込めてサインしました。


準備を終えると、少し早めに夕ご飯。

初めは緊張していた様子でしたが、このころから次第に会話が聞こえて来ていたような。

メニューは富士山麓ジビエの鹿肉を使った鹿シチュー。


「めっちゃおいしい!」

と翌日からの登山に向けてか、しっかりと食べていました。


夕食の片付けを終えると、お昼にも行った富士山本宮浅間大社へ。

この日は富士山御神火まつりが開催されていて、まつりの中のクライマックスである神田川昇りを見に行きました。


富士山頂で採火した御神火を神輿に灯し、市内を練りまわった最後に川を遡るというもの。

「せぃや!せぃや!」との掛け声でみんなも神輿を担ぐ方に声援を送りながら、その雄姿を見学しました。



2日目(8/4)

起床してからすぐに朝食をいただき、バスで登山のスタート地点となる、ふじのくに田子の浦みなと公園へ。

まずは今回挑戦する富士山登山ルート3776のスタンプラリーの1つ目のスタンプを押しました。


そして海からのスタートがわかるよう、海をバックに出発前の1枚。


出発前にはグループで集まって地図を見ながら、1つ目のチェックポイントまでのルートや注意事項などを聞きました。


そしていよいよスタート!

チーム「あひる」


チーム「カピバラチキン」


チーム「地球人」


途中には、しらすで有名な田子の浦港を眺めたり、


槍を持った人のように見える道路案内標識があったり。


グループごとに地図を見ながら、1つ目のチェックポイントの公園に全チーム無事に到着しました。

「暑かった~」

「全然迷わなかった!」

エアコンの効いたバス車内で少し休憩をとりました。


そして、1回目の旗リレー。

2つ目のチェックポイントへ向かっていきました。


まだ市街地なので、そこまできつい登りは無いものの、じわりじわりと上り坂が続きます。


2つ目のチェックポイントは大きな公園。

「着いたー、お腹空いた~」

着くころにはちょうどお昼の時間。

「歩いた後はめっちゃうまい!」と言いながら、バス車内でお昼のお弁当を頂きました。


食後は少し休憩。

登山で疲れてゆっくりするかと思いきや、多くの子が公園で遊んでいました。


2回目の旗リレーを行い、出発順を入替えて3つ目のチェックポイントへ。


商業施設が多くあった街から次第に茶畑などが広がる郊外の雰囲気に。


3つ目のチェックポイントは富士市の公共施設。

「水めっちゃおいしい!」と施設内の冷水器をお借りしました。


帽子についた汗しみも大きく。


3回目の旗リレーをして、この日のゴールを目指しました。


「着いたー!」

疲れはあるものの、みんな笑顔でゴールしました。


ゴール地点は富士市大淵地区にある「よもぎ湯」さん(標高370m)。

遠くにスタートした田子の浦の海が見えました。


よもぎ湯さんで入浴し、登山でかいた汗を流しました。

「風呂サイコー」


そして、富士山登山ルート3776のスタンプラリー2つ目のスタンプを押し、

この日の登山は終了。


ホールアースに戻って、夕食をいただきました。

登山初日をがんばったからか、おかわりもたくさんしていました。



3日目(8/5)

バスで前日にゴールした富士市大淵地区の「よもぎ湯」さんへ。

4回目の旗リレーをして、今日はここからスタートです。


この日は行程の中で最も長い16kmの道のり。

この日からは全員で登っていきます。


道が少しずつ細くなり、カーブも多いので、先頭を行く子は誘導ベストを着て歩きました。

「○○大丈夫?みんなちょっと待ってあげよう」

遅い子がいると、声を掛け合いながら1つの塊になって歩く姿がありました。


「昨日よりも角度がきつい~」

1時間半ほど歩くと、休憩地点のNINOMARU villageに着きました。


水汲み場で給水したり、頭を水でぬらして涼む子がいたり。


5回目の旗リレー。


スタッフの「この先も昇りが続くよ」との話に、「頑張ろう」と声を掛け合っていました。


しばらく歩いていると上から来る車が濡れていたり、空の色が黒くなってきていることに気が付きました。

そしてポツポツと雨が降り出しました。

急いで、カッパを羽織り、ザックカバーを取り付けて、雨の中を歩きました。


「雨降って濡れるけど、すこし涼しくていいね」

など、あまり雨で気が落ちている子は少ない様子。


雨の中、1時間ほど歩いて、次の休憩地点のふじひのきパークに着きました。

ここでお昼ご飯。

「やっぱご飯おいしい!」

「これ食べられないから、食べて」

味わいながら食べている様子でした。


6回目の旗リレーをして、リスタート。


このころには雨が弱まってきていました。


ここまでは車の通る道でしたが、途中、修験者が通る村山古道という登山道を抜けていきました。

ちょうど雨の後で、草花が濡れて幻想的な富士山麓の林の中を歩きました。


村山古道を抜けて、1時間弱歩き、休憩地点のPICA表富士に到着。


富士山登山ルート3776のスタンプ3つ目を押し、施設の方のご厚意で、施設内で少し休憩を取らせていただきました。


7回目の旗リレーをして、次はゴールを目指して出発。

ここからは再度、車の通る道を進んでいきます。


朝のスタート時と比べると明らかに歩くペースは落ちていましたが、

「頑張るぞー」と声を掛け合って、一歩一歩進んでいました。


そしてこの日のゴール、西臼塚駐車場(標高1,240m)へ全員で到着!

ハイタッチをして、みんなの頑張りを互いにたたえました。

西臼塚からは富士山の姿を望むことができました。


バスでホールアースに戻って、夕食。

炊飯していたご飯が足りなくなるほど、みんなおかわりをしていました。



4日目(8/6)

この日は登山をせずに体を休めたり、自由時間をみんなで満喫したりしました。

朝起きると、まずは動物のお世話。

2チームに分かれて、キャンプの仲間である動物たちの世話を行いました。

途中には、みんなの朝食用にブルーベリーを収穫する子も。

「甘い!」とつまみ食いをしながら収穫していました。


動物のお世話を終えると、洗濯。

洗濯機の扱い方を教わりながら、自分たちで洗濯機をまわしました。


朝食後からは自由時間。


コインランドリーに寄って洗濯した服を乾燥機に入れ、

初日の作戦会議でみんなで決めた流しそうめんと、花火の材料の買い物へ。


「これどうかな?」

「こっちの方が新鮮じゃない?」

など相談しながら、予算内で買い物をしていました。


買い物から帰って、流しそうめんの準備。

食材のカットをしたり、


地元産の竹を使って台を作ったり。


準備を終えると、すぐに流しそうめんスタート!

「うまくつかめない!」

「あ、トマト取れた」

そうめんの他にミニトマトやキュウリ、ブドウ、ブルーベリーも流れて来て、

楽しんでいる様子でした。


初めはスタッフが流していましたが、途中からは子どもたちも。


午後からは、翌日からの本格的な富士登山に向けての準備をしました。

まずは、富士山頂にある郵便ポストからお家に向けて出す、はがき書き。

山頂限定の消印を押して届けてくれるとのことで、

「仲間と協力しながら、がんばっているよ」

などのメッセージを書いていました。


続いて富士登山のルール・マナーについて事前学習。

日本一高い山ならではのリスク等を聞き、正しい装備の準備ができるようにしました。


その後それぞれで荷物を準備し、忘れ物が無いかみんなで確認しました。


準備を終えると夕食をいただき、翌日からの登山に備え、少し早めに就寝しました。



5日目(8/7)

朝起きると、子どもたちは眠たそうだからなのか、本格的な登山への緊張からなのか、

少し顔がこわばっているような。

バスで西臼塚駐車場まで行き、

8回目の旗リレーをして、この日の登山スタート。


朝一番目の区間で、じわじわと登っていてまだ体が温まっていない様子。

スタッフの計算よりもじっくりと時間をかけて、

休憩地点の富士山スカイライン・旧料金所ゲート前に到着しました。


トイレや水分補給を済ませ、ここで9回目の旗リレー。

ここからはほぼ平坦な道を2kmほど進んで、本格的な登山ルートの入り口となる水ヶ塚公園を目指します。


道端に生えているキイチゴを見つけると、パクッと食べる子も。

「甘酸っぱくて、元気出る~」


11時過ぎ、先行して待っていたスタッフが手を振っている姿が見え、水ヶ塚公園に到着しました。

ここで10回目の旗リレー。

行動食や着替えなどの装備をザックに詰め、いよいよ本格的な登山のスタートです。


富士登山ガイドを専門にしているスタッフも合流し、

最古の富士登山道のひとつである須山口登山歩道で上を目指していきました。


苔むした富士山麓の原生林の中を通り、しばらくしたらお昼ご飯。


木のツルでブランコのように遊ぶ子もいました。


木陰が続き、標高も高くなってきていて、暑さはあまり感じませんでしたが、

次第に道幅は狭くなり、登りもきつく…。

「もうきついかも」という子もいましたが、息を整えながらゆっくりと登っていきました。


1時間ほど登っていくと、「御殿庭下」の標識が出てきました。

ここで休憩。

エネルギーを切らさないように行動食を食べたり、水分補給をしたり。

「次の休憩地点はいよいよ木が生えられない高さまで行くよ」と聞き、

11回目の旗リレーをして、リスタート。


少しずつゴロゴロとした溶岩が足元に増え、木の高さが低くなっていきます。


「開けた!」

しばらく進むと樹林帯を抜けました。


「大きいね~」

ガス(雲)が多く周りの景色はあまり見られませんでしたが、

時折ガスが途切れ、富士山頂の火口よりも大きな「宝永火口」を望むことが出来ました。


ただ、この宝永火口の縁は馬の背のように角度がきつく、岩も多いので登るのに一苦労。


やっと宝永第一火口縁につきパシャリ。

ここから20分ほど進めば、この日のゴール富士山富士宮口六合目です。


そして富士宮口六合目にある山小屋「雲海荘」さん(標高2,493m)に到着!

今日はここで一泊お世話になります。


雲海荘のオーナーさんに挨拶をし、早速部屋へ。

着替えをしたり、六合目からの景色を眺めたり、各々で少し自由時間。


しばらくすると「用意できたよー」と小屋の方から声がかかり、夕ご飯となりました。

山小屋特製のカレーはとても美味しかったのか、残すことなく頂きました。


また富士山登山ルート3776スタンプラリーの4つ目のスタンプも設置されており、それぞれ押しました。


この日は疲れもあり、小屋の消灯時間よりも少し早めに就寝となりました。



6日目(8/8)

朝5時過ぎ「外の景色がきれいだよ」とスタッフから聞いて起床。

富士山の山肌から太陽が出始め、辺りを明るく照らします。

眼下に広がる雲海も見ることができました。


しばらく景色を楽しんだ後は、朝ごはん。

今日は九合目まで登ることもあって、しっかりといただきました。


また金剛杖を持ってきた子は焼き印を押してもらいました。


最後に「お世話になりました。頑張って登ってきます!」と挨拶をして、

12回目の旗リレーをし、六合目を出発しました。


ここからは富士山のメジャーな登山道の一つである「富士宮ルート」を登っていきます。

4つあるメジャーな登山道の中でも、一番距離は短いものの、その分登りは少しきつめ。

高山病にならないように会話が出来るくらいにゆっくりとしたスピードで登っていきます。


1時間ほどで、富士宮口新七合目(標高2,780m)に到着。

もう雲ははるかに自分たちよりも下に広がっています。

休憩をとったり、焼き印を押してもらったり。


「次はいよいよ標高3,000mを超えるよ!」との声に

再び元気を出してザックを背負って出発しました。


「ふぅ~」

登るにつれて、空気が薄くなるのを体感できるほど。

一歩進んでは、深呼吸を繰り返してゆっくりと登っていきます。


「次の山小屋見えているのに全然つかない~」

という子もいましたが、次々と歩を進めていきます。


いよいよ次の山小屋が目前まで迫ってくると、標高3,000mの看板を発見しました。

ここでもみんなでハイタッチ!


そして、ここで0mから3,000mを超えた感想を代表して一人にインタビュー。

「みんなと協力し合えたからこそ、達成できたと思います。これからも頑張りましょう!」

「おぉ!」


また少し歩くと、富士宮口元祖七合目(標高3,010m)に到着。

「これとそれ交換しない?」などと、行動食を交換しあう程度には元気そうです。

ここで13回目の旗リレーを行いました。


次の八合目を超えると、一般的に登頂する確率が上がるそうです。

「もうひと踏ん張りだ!」


しばらく進むと、スタッフ曰く、火星エリアというところへ。

ここは富士宮ルートでも難所で、段差が大きくなっています。

スパターという溶岩のしぶきが固まってできた大きな岩の間を一歩ずつ進んでいきます。


元祖七合目出発から1時間ほどで、富士宮口八合目(標高3,250m)に到着。

「日本で2番目に大きな山を越えたよ!」


ここで昼食代わりにパンを頬張りました。

「うますぎる~」


そして、ここ八合目にある山小屋・池田館さんは、

いつもホールアースの富士登山ツアーでお世話になっていることもあり、

特別に山小屋の裏側を探検させていただくことに。

「富士山は電気・水が無いから、発電機を回したり、雨水をタンクにためて利用しているんだよ」

との話を聞きました。


ここで14回目の旗リレー。

次はこの日のゴール、富士宮口九合目です。


前日のミーティングで「八合目から上は、県境が無く、神様のもの」という通り、

八合目には鳥居がありました。


最終区間は、写真を撮られる瞬間は何とか笑顔といった感じ。

でもあきらめず、一歩一歩。


そして、富士宮口九合目(標高3,460m)に到着しました!

この日は歩く距離自体は短かったものの、達成感はたっぷり感じていたのではないでしょうか。


部屋に入って着替えをし、外の景色を改めてしっかりと眺めてみると…

遠くにはなんと、スタート地点の田子の浦の海や経由地の水ヶ塚公園を望むことができました。

「あんな小さいの?!頑張ったな~」


九合目の夕食もカレー。

六合目・雲海荘さんのとはまた一味違ったカレーをしっかりと味わいながら頂きました。


夕食後はしばらく自由時間があり、景色を眺めたり、

ちょうど居合わせていた報道のTVカメラに興味津々となっていたり。


翌日は、山頂でのご来光を望むため、早朝に起きることから17時過ぎに就寝しました。



7日目(8/9)

「起きるよー」朝2時前に声がかかります。

辺りはまだ暗いですが、ご来光に間に合うように動きます。


朝起きると、一人が就寝中に嘔吐してしまった様子。

スタッフから「ここまで来ていれば頑張って登れないことは無いけれど、どうする?」と、

本人に聞くと、「残念だけれど、僕はここでリタイアする」と決意。


他の子は朝食をいただき、パッキングを済ませ、

ヘッドライトや防寒着を装備していざ出発。

そして旗リレーも最後の一人へ。

最後の子からは

「リタイアしてしまった○○の分も含めて、みんなで思いをひとつに登頂するぞ!」

との掛け声がありました。


ヘッドライトの灯りを頼りにゆっくりと登っていきます。

周りには、同じく山頂でご来光を見ようと、多くの登山者が長い列を作っています。


小屋から少し離れた場所までくると、

「少しヘッドライトを消して、上を見てごらん」との掛け声が。

見上げてみると、そこにはまるでプラネタリウムかと見間違えるほどの満天の星空が広がっていました。


「夏の大三角形が見えるね」

「あ、流れ星!」

しばし、星空に見入っている子もいました。


またしばらく登っていくと、東の空が少しずつ明るんでくるのが分かります。

1時間ほどゆっくりと登っていくと、休憩地点の富士宮口九合五勺(標高3,590m)に到着。


「暗い中でも、いいペースで歩いているよ!」

「あと少し」

との声に、力を振り絞ります。


また1時間ほど登りますが、明らかに空気が薄く、

一歩進むたびに息が上がります。

少しガス(雲)が出てきて、ご来光がちゃんと見られるのか、心配になりつつも、

深呼吸を忘れないよう、さらにゆっくりと上を目指しました。


すると、富士宮ルートのゴールとなる鳥居を発見。

一人ひとりくぐっていきます。


そしてついに、富士宮ルートの山頂に到着しました!!!

ここもみんなでハイタッチ。


しかも登っている最中に心配だったガスはすっかりと消え、

「ご来光は見えそう」とのこと。

登頂した喜びもありつつ、ご来光を望むポイントまで移動しました。


数分が経つと、辺りを一気に照らすまぶしい太陽の姿が。

何も言わずにカメラを構える子、

仲間とともに「頑張ったね~」と語り合いながら眺める子などそれぞれ。


きっと、海抜0mから自分たちの足だけで日本一高い山から見るご来光は、

言葉では言い表すことが出来ない程の感動があったことと子どもたちの表情から伺えました。


しばらくご来光を楽しんだ後は、いよいよ最高峰である剣ヶ峰を目指すことに。


剣ヶ峰までは、またしても馬の背のような箇所を通らなければなりません。

滑らないように気をつけながら進んでいきました。


途中、影富士を望むこともできました。


剣ヶ峰に着くと、写真を撮るために長蛇の列。

2~30分ほど列にならんで、いよいよ富士冒の番。

日本最高峰 剣ヶ峰(標高3,776m)でパシャリ。

(大所帯で他の方がお待ちになっていることもあり、急いで撮ったら

 全員の顔がしっかりと写っておりませんでした。 申し訳ございませんm(__)m)


その後、剣ヶ峰のすぐ脇で、みんなでハイタッチをしあいました。


実は石碑のすぐ横には真の最高点が隠れており、そこにみんなタッチしました。

○○ピース的な感じで1枚。


富士宮ルート山頂辺りにある富士山本宮浅間大社奥宮まで戻って、

お守りをいただいたり、お参りをしました。

そして日本一高い所にあるポストから、お家に向けて書いてきた絵葉書を投函しました。


最後に奥宮の前で記念撮影。

「もう下っちゃうの?」という子もいましたが、

下山もしっかりと自分たちの足でしていくことも考え、山頂をあとにしました。


下山は、体力に合わせて3つのチームに分かれて。

登りではきつそうな表情をしている子が一番早いグループに入っていたり、

登頂してテンションが上がって替え歌をみんなで歌いながら下山していたり、

ゆっくりと下山した子たちも、疲れからか転ぶ様子も見られましたが、最後まで自分たちの足で下山しました。


一番ゆっくりと下山したチームが、ゴールの富士宮口五合目に着くと、

他の子が応援にかけつけてくれていました。

「頑張ったね!」と声をかけながら、全員でハイタッチ。


五合目で昼食代わりのカップ麺を食べ、温浴施設へと向かいました。


温浴施設に着くと、「3日ぶりのお風呂だ!」と言いながら、

ゆっくりと入浴していました。

また露天風呂からは駿河湾を望むこともできました。


おやつのアイスを頬張りながらホールアースへ戻りました。


軽く荷物を整理したら、お待ちかね?の夕食(BBQ)。

雨が降っていたので、仕方なく卓上コンロを使用して室内で行いました。


「めっちゃうまい~」

「お肉はじゃんけんで決めよう!」

これまでで一番おかわりもしながら、楽し気にいただきました。


初めはあまり感じませんでしたが、肉を焼くうちに辺りは煙だらけ。

中には対策として水中メガネをつけながら食べている子もいました。


BBQを終えたら、みんなで決めた花火をすることに。

「見て!」

「あ、この線香花火長いよ!」

など話しながら、最後の夜を楽しんでいたようです。


そしていつもより少し早めに就寝しました。



8日目(8/10)

最終日。

疲れもあるだろうと、予定よりも遅めに起床。


まずは動物のお世話。

前回取り組んだチームで、対象の動物を入れ替えて行いました。

疲れもあるかと思いきや、「交代して」など声を掛け合いながら取り組んでいました。


その後、朝食を食べた後は自分たちで使った場所を手分けして掃除しました。

「何か手伝うことある?」

ここでも声を掛け合いながら、取り組みました。


お昼前には、8日間ともに過ごした仲間たちとハガキ・住所を交換しました。

「メールなどではなく、手書きで思いを伝えること」の良さについて話をしました。

この仲間たちとの交流を深めてもらえればと思います。


その後はみんなで食べる最後の昼食。

デザートには、スタッフから差し入れのアイスを頂きました。


そして最後はお別れ会。

まずは8日間、どんな活動をしたかスタッフが作成したスライドショーで振り返りました。

「いつの間にこんな写真を!」

「あーやったね~」

などと言いながら、見入っているようでした。


お別れ会の最後には、一人ひとりコメントを発表しました。

「登山中は9回も転んだけど、去年よりは少ない数で登れた」

「全員では山頂に行けなかったけど、全員で高い所(9合目)までは行けて良かった」

「9合目から岩が多くて大変だったけれど、下山時にみんなで歌った替え歌で元気がでた」


各地に解散し、今年度の富士冒はおしまいとなりました。


このプログラムを検討し始めたのは約1年前のことでした。

ゼロから富士山登頂への挑戦はとてもリスクもあるけれど、

きっと子どもたちに感じてもらえるものは大きなものになるはず。

例年に増して酷暑となることも予想される中、どうしたらより安全かつ魅力的に取り組めるのか、

スタッフ間で話し合い、下見に行き、ようやく迎えた活動日でした。

想定していた部分ももちろんありましたが、

想定できない、この仲間だからこそできた偶発的な部分もたくさんありました。

そんな思い出をたくさん作ってくれたみんなに感謝です。

この経験をいかしてもらえていたら、うれしく思います。


また大きく成長した皆さんと会えることを楽しみに。

またね!

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